電気製品の開発に欠かせない! EMC試験とは

正常動作に欠かせない試験

電気を動力源として稼働する製品(パーツ)は、製品内から電磁波が発生しています。また、別の電気製品や地球から発生された電磁波の影響も受けています。このような電磁波は電気製品を誤動作させる原因になりうるため、開発段階でチェックしなければいけません。外部からの電磁波への耐久性や悪影響をおよぼす電磁波の発生源にならないかチェックすることをEMC試験と呼びます。一般に販売(利用)されている電気製品はすべてEMC試験をクリアしているので、人命に危険をおよぼすような誤動作を心配する必要はありません。

EMC試験を行う環境とは

EMC試験は電磁波の測定が欠かせません。特に開発中の電気製品から発生している電磁波の測定は、外部環境の電磁波を拾わないようにする必要があるため、精密な測定を可能にする施設が必要です。大手メーカーであれば自社で試験用の設備を備えていますが、中小メーカーでは簡易的な設備しか用意できないこともめずらしくありません。そのため、外部からの依頼を受けてEMC試験を代行する企業があります。このような企業に試験を依頼した場合は当然有料ですが、試験をクリアしなければ国内外での販売ができないのが通例です。EMC試験は日本やヨーロッパ諸国など、地域別に試験基準が設定されています。試験を代行する企業では、地域別の基準をクリアできる試験ができるのはもちろん、公式に通用する試験結果を発行できる場合もあります。試験をクリアした証明書がないと輸出ができない場合もあるため、おもな取引先が海外に集中している企業にはありがたい存在です。

電子機器の安定性を調べるEMC試験は年々重要性を増しています。本試験が無ければ多くの製品が誤作動を起こし、現代社会は大きく混乱することでしょう。